私のせいで娘の顔に傷が残ることになりましたVol.43
- 2024.06.03
- 私のせいで娘の顔に傷が残ることになりました
私のせいで娘の顔に傷が残ることになりましたVol.43
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娘さんが怪我で苦しんでなかったら狂子さんのところギャグで済ませられるんだけど、このアホなやり取りの時も娘さんは苦しんでるんだもんなあ
神秘の会得とやらは病院が終わってからにしてくれや…って言ってもわかってもらえないんだろうなあ
ヤバイ展開になってきたね、K代もともとヤバイのにさらにヤバくなりそう、旦那さんもお義母さんも逃げて!
いや…あんたのせいだよ……
いつのまにか立場に上下ができてる…
そして、娘ちゃん治ってないのに行っちゃうの?
私だったらこんなん言われたら笑っちゃって聞いてられんけど
いや、お前のせいだからw
そもそもあの事故はアンタが「投げた」からな訳よ
あんたのせいじゃないなら「投げる」考えに至ったとこからして自分の意思じゃないって事になるよ?
どうみてもあの事故はこのおばさんのせいだろ。
自分が悪魔だろ。
ばかか!
悪魔だとて狙う獲物は誰でもいいわけじゃないww悪魔だってあんたみたいな人を好んで獲物にしようとも思わないだろうwww
K代!お前を狙うのは金にしか目がない詐欺師だけだ!
謎の女、軽戸教子。
彼女は、「キズノコ」のヴィランのひとり。
若くて、美人で、カルトで、
神秘のパワーの使い手。
私は、ここで、敢えて、
明々後日の方向へ考察したいんだけれど、
「軽戸教子は、K代の良心なのではないだろうか?」
というわけで、その理由をいくつか挙げてみたい。
まず第一に、この時点で、娘さんの身を案じているのは、このオッシーとDr.ビーバーなのである。オッシーのことは後述するとして、雪の中を歩くという危険を冒してまで薬を手に入れたのは、K代でも夫でもなく、Dr.ビーバーであり、普通なら、「命の恩人」「救いの神」と崇め奉ろうとするときなのに、それなのに、K代は、「薬は毒」って、言い放ってしまったのだ。流石に、現代医療を舐めてるよね?
そこで、娘さんを助けてあげようとするべく、オッシーが行動を起こしたのだ。
_
・オッシーが良心なのかもしれない理由その1
「K代に挨拶する」
夫が帰ってくるまで家で待つ事になったK代を訪ねてきたオッシーは、
「お早う御座います。」
律儀に、漢字で挨拶をしている。
ここで特筆すべきなのは、「微笑みながら、挨拶・会話をしている」ということ。
こういう、社交辞令的な挨拶をする時だと、ぶっきらぼうな、または、ぎこちない態度になったりしちゃう人もいたりするのに、である。
初対面の相手に対して、終始、ていねいな話し方なのと微笑みを絶やさないでいられるのは、それだけ、心に余裕があったればこそ、であり…
_
・理由その2
「娘さんは大丈夫ですか? て、心配する」
オッシーは、心から娘さんのことを心配したからこそ、やってきたのだ。
この日は、夫は、午後になったら、娘を病院に連れて行こうと計画している日。
除雪作業が行われるという情報は確かだとしても、復旧される保証は、無い。悪天候により順延。の可能性さえある。
なのに、夫は、この状況をメチャクチャ楽観視して、後に起こる悲劇も知らずに、仕事に行ってしまうし、彼の母は、一度、帰宅してるから、論外だよね? これは、大事なことだからもう一度書くけど、「経緯はともかく、娘が怪我した事で、気が動転してるだけなのかもしれない嫁のことを、献身的にサポートしようとするのではなくて、彼らの家に留まることなく、一旦、帰宅してしまうとは、何事だ?」
娘さんが薬を飲ませてもらってないことも知ったのだろうオッシーは、思った。
「普通は、医師の言葉を信じて、くすりを飲ませるべきなのに、娘さんを取り巻く大人は、なにをやっているんだ?」
[おくすりのめてない娘さん]
[フォローしないで帰っちゃうおばあさま][ノーテンキな旦那]
もう耐えられない。
娘さんの身を案じて、いてもたってもいられなくなったオッシーは、だから、挨拶をすることを決意したのだ。
「このまま、彼らに彼女を任せていたら、娘さんの怪我はいつまでも治らない。
そうだ、私が、かれらをすくってあげよう」
て考えたのだ。
だから、オッシーが登場した33話からの主役は、もう、オッシーだと言っても過言ではないね?
しかし、与えられた名前は「かると きょうこ」普通のやり方で救おうとしたら、作者の意図に反してしまう(?)
だから、看護師とか医学生とかの知識を活かして治療するんじゃなくて、敢えて、神秘のパワーで助けようとするのである。
_
・理由その3
「私たち、仲良くなれそうですね」
娘さんの怪我の原因は、「雪の中に放り投げた」だから、これについては、絶対に赦すな!?
なんだけれど、ひとまず、それは置いて。
ともかく、娘さんが、負傷した。母親が、娘の怪我で、動揺したり狼狽えたりするのは、「普通」だ。
良いか悪いかはさておき、「薬について」夫とは意見が異なり、自分の味方が、いない。実の親は、遠い祖国にいる。これでは、K代が不安な気持ちになるのは、当然である。しかし、娘の保護者である母親の精神状態が「不安」なのは、やはり、よくない。
だから、オッシーは、「対話」を通じて、まず、K代を、不安から、解放させようとしたのである。娘さんの顔の怪我が重大すぎたから見落としてしまったけれども、「怪我させてしまった親」へのフォローも大切なのだ、ということを、オッシーは、読者にも伝えようとしているのだ。母親が悪い奴ではあるけれども、あんまり、そのことを責め続けると、かえって、意固地? 依怙地? 親を拗らせて、いいことなんて、そんなに無い…
_
・理由その4
「う、何でもありません」
いや、眉を見れば、「嘘を言っている」ことは明白だ。が、「何でもありません」と言ったことが重要なのだ。
この時、泣き出した娘さんのところへ行く途中の場面。
オッシーが、何でもないというそぶりをして、
「早速診ましょう」
この姿を見たとき、オッシーとは、こころのちからがとても強い、と私は思ったのです。
「口は災いの元」
ここで、余計なことを言って、K代の気分を害したり、怒らせたらしては、娘さんどころではなくなる。それがわかってるから、つまらないことは言わずにおこうとしたんだから、すげぇいい人なのだ。
_
・理由その5
「神秘のパワー」
要するに、おまじないである。
へたに、「水」をかけるとか、「くすり」を飲ませるとか、そーいうことはしないで、
「気を注入する」「神秘のパワーを分け与える」
これは、鰯の頭も信心、の類の話でもあり、実は、ハンドヒーリングをしただけであり、この時、オッシーは、決して、怪我の治癒はしていなかった。
が、逆に考えて欲しい。
「気を注入するためにと、オッシーが触れたのは、娘さんの額、頭部であった」
顔の怪我を悪化させることは、何一つ、やっていないのだ。
(それをいうなら、「K代は、「湿布」を額に乗せただけ」だけれど、コレは、娘さんが寝返りしたりしたら、大変なことになるやつだし、誤って口にいれてしまわないとも限らない。やはり、熱冷ましには、氷や雪をつかうべきだったのだ)
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理由その6
「自然界のパワーを吸収する方法を教える」
ここでオッシーは、K代に、試練を与えたわけです。
「嘘を、嘘と見抜くことができるのか?」
「正直者であるのか?」
あるいは、K代にも神秘のパワーを使える素質があるのかどうかを試したのだ。
パワーが使えることを証明するなら、それでも、よし。
この後、オッシーは、セミナーに誘うけれども、もしも、K代が、ここで、嘘だと見抜いたのなら、「何も感じない」と正直に告白したのなら、オッシーはK代からは手を引こうと思っていたハズなのだ。(?)
_
理由その7
セミナーの事を教えて、連絡先を伝える。
32話で、出社した夫が、まだ帰ってこない。
これまでの経緯を考えたら、考え直して、早退してくるとか、出社することさえ取りやめにして、もう戻ってくるべきなのに…
しかも、彼の母親も、まだ来ない。
だから、オッシーは、ついに心からキレる。
あの男にも、いちど、心の底から後悔させないと、本当の親にはなれない。
だから、オッシーは、K代に連絡するようにと言ったのだ。
・もしも、K代がセミナーに行くことを選んだら? よく知らない人の言うことを間に受けて、よく調べもしないで、セミナーに参加したら、終わり。なのだということを、K代には身をもって知ってもらう。
・もしも、K代がセミナーに行くことを、彼女の夫は阻止することはできなかったら? 妻を止めることができない者が、果たして、将来、娘を止めることができるのか? いや、妻を止めることができない者には、娘を止めることは、きっと、できないだろう。
だから、オッシーの言ったことやったこととは、K代を試すと同時に、夫にも試練を与えていたのだったのだった。
さあ! 娘さんのためにせよ妻のためにせよ、K代を止めねばならなくなった夫の、明日はどっちだッ!?なのだ。
なお、この時、オッシーは「お布施」「お金」の話をしているけれども、その、使わせる金額については、K代の自由意志に委ねていることには留意しなければならない。
そして、セミナーが、無料ではなくて、「1回1000円」というのは、実は、コレこそが、せめてもの情けなのだった。
オッシーは、「軽戸教子」と命名されたヴィランだから、大っぴらに助けようとしたら、作者に怒られる。だから、「セミナーの参加は無料」じゃなくて、「1回1000円」て、料金を設定してくれていたのだ。普通の人なら、「食費と光熱費、税金、家賃、ローン返済のためとか、娘の将来のために…」て、普通の人なら、1円でも惜しむところ。
参加するのに、お金がかかるのなら、それを理由に、普通の人は、セミナーは拒む。
しかし、K代には、そんなオッシーのやさしさが伝わらなかったようで、「1000円は安いけど…」て、思ってしまったのが運の尽きだったのだ…
今は物価が高騰して、カロリーメイトさえ、一箱税込200円を超えてるはず。1000円あっても、5箱以上買えなくなってる。電気代もしゃれにならない値上がりをしてるのだ。
たかが一千円、と、はした金だと思うなかれ。
今、1000円をバカにしたら、1000円に殺される。
「セミナー参加に、お金がかかるんなら、少し、考えさせて」て、さあ、ようやく家に到着したおばあさまは、まずまっさきに、K代の右脳を雪で冷やしてやるのだ…
_
理由その8
「お義母さんと旦那は、悪魔の使い」
K代が、セミナーに行きたいと言い出したなら、あの2人のことだから、きっと、死に物狂いで阻止しようとするだろう。
それは、K代の自由意志の尊重と、思想・信仰の自由の観点から言ったら、決して、良いこととは言い切れない側面は、ある。だから、確かに、信仰や宗教の話は、他人に話すべきでは、ないかもしれない。
…
…
あと2つ…
…
理由その9
「薬を否定するK代を、オッシーは否定しなかった」
なぜ、K代は、「薬は毒」だと、揺るぎなく信じているのか? それは、まだ、わからない。わからないから、「どうして、そこまで、薬を拒むのか?」そこは、ちゃんと話を聞いてからでないと… K代のことをあたまごなしに否定しない、という態度は、見習うべきところかもしれない。
_
理由その10
「オッシーから気を注入されてる時に、娘さんは、泣き出したりしなかった」
子どもだから、なにをされてるのか、わかっていなかった?
違う。
子どもだからこそ、本能的に、わかったんだよ。
「オッシーは、決して、邪悪な人ではない」、と。
額に、ピタァ、て手を当てられた時、普通は、
「その手を、どけろォッ!?」て、拒否反応を示すハズ。
が、娘さんは、触られても、泣き出す事なく、落ち着いていらっしゃった、ということは、やはり、神秘のパワーを分け与えてもらえたことで、気持ちが落ち着いたのだということの証左なのだ!?
(怪我の痛みと高熱で、疲労していて、ぐったりしていて、そんな元気はなかっただけなのでは? 熱でもうろうとしてて、なにされてるのかわかってなくて、されるがままだったのでは? そうなのか、どうなのか? は、娘さんに聞かなきゃわからないんだが… しかし、顔を見ればわかる、前日と比べたら、熱は、いくらか、さがってるんじゃなかろうか?
(「気を注入…って言ってるけど、そんな感じは、しないんだが…」
「このような治療があることを信じられませんか?…て、言ってるけど… それより、おくすりのみたいなぁ…」
とか考えてるようにも見えるけれど、真相は、闇の中)
…
というわけで、オッシーは、K代に改心させるためにと、神が遣わした天使であったという、実はK代の良心説を(注:自分では、すっげぇ大真面目に考察したつもりで長々とここまで書いたけれど、書いた上で、白状すると、ここまで、全部、でたらめのでまかせです)
(というわけで、次回は、
「K代の夫は、ポンコツなのでは?」の考察
・引っ越す前に、田舎での生活のし辛さについて話さなかったのか?
・雪の恐ろしさを教えなかったのか?
・女が電話を切ったときに、なぜ、かけ直さなかったのか?
・薬を捨てるだなんて、とんでもない!? て、ふつうは、殴り倒すべきやつ。
・高齢な母親に雪道歩かせるって、どーいうことだッ!?
・娘さんを、魔女に、託すなァっ!?
について、仔細に検討を
(Instagramのコメント欄見たら、すでに、夫のことを批評、批判する意見は散見するし、コレは、敢えてやらなくてもいいか…)
…と、オッシーはK代の良心かもしれない説は、ちゃんとぶち上げたから、
反対に、「オッシーとは、徒然漫画史上まれにみる悪女ではないのか?」について検討してみたい。
…
徒然漫画の悪女といったら、
「ソシャ男を煽り、おだてたりして、課金させてしまった姫子さま」
「初めてなんですぅ?て、嘘をつきながら、パパ活で荒稼ぎした香織先輩」
らも、まぁまぁ悪いような気もするけれど、それ以上に輪をかけて、タチが悪いのが、オッシーなのかもしれない。とうとう、「狂子」などと、あだ名まで現れるんだから、よっぽど、かもしれない。
…
「あなたの気持ち、とってもよくわかるなぁ」
「雰囲気が洗練されていて」
「とっても素晴らしい人なのね!?」
「大丈夫! あなたは世間一般の人とは違うのよ!」
「特別に、見せてあげる!
初対面の人には絶対話さないし、簡単に見せたりは決してしないの!」(これ、既婚者にはどれだけ効果があるのかわからないけれど、若い独身者が、異性からコレを言われたら、効果は抜群な気がする…)
「あなたならこの崇高な意思を理解できる!」
「聡明な人だもの!」(このあたりは、既婚者でも、こころのちからがよわいと、果たして、耐えられるか、あやしい)
「あなたは、私が見込んだ人」
「本当!? 凄いわっ!
私の思った通り、才能がある!
ひょっとしたら、私より上手かもしれない!」
「瘴気のせいね(あなたのせいじゃない)」
…以上が、33〜からの、オッシーの発言の、抜粋なのだけれど、こうやって並べてみたら、
「ドラえもんのひみつ道具のひとつ、
『いたわりロボット』そのものじゃなかろうか?」
ドラえもんのいたわりロボットとは、なにか?
それは(これの説明をすると、先の考察と、同じくらい長くなりそうなので、割愛)
_
「いたわる」とは、「労る」、「ねぎらう」とも言って、
「ひとを、いたわる」これは、決して、悪いことではない。
んだけれど、
「薬は過ぎれば毒となる」
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
いたわることと、甘やかすことは、違う。
オッシーの場合は、K代のことをいたわっている、というよりは、わけもなく褒めて、やたらとおだてて、怪我の原因さえ瘴気のせいにして甘やかして…
(問題なのは、これを書いてる_ななしは、あくまで、読んだ漫画に対して思ったことを、まあまあ冷静な頭で考えたことを、こーして書いてるだけだ。ということ。
「現に、娘に怪我をさせてしまったK代の気持ち」を考えたら、「怪我の原因は、自分ではない」て、現実逃避、否認するとかいう機制がはたらくのも、無理ないことだった。
…そうだなぁ、雪の中に放り投げたのも悪かったけれども、家の瘴気が、夫の判断を鈍らせて、夫をも操って、投げようとするK代をとめることをさせなかったのだから、こーなった。瘴気にやられて動かなくなるようでは、夫のこころのちからも大したことはなかったのだ、と、K代は、神秘のパワーよりも悪魔の使いよりもなによりも、「娘の怪我は瘴気のせい」だというあの言葉を、ふかくむねに刻んでしまったばっかりに、幸せに暮らしていけなくなることになろうとは…(先読みではなくて、第二話より、推測)
かわいそうなのは娘ちゃん。
バカ母と軽戸のせいで、醜く傷跡が残るのか、あるいは感染症などで命の危機とか。